アクリルを使って印刷しよう!作り方を詳しく解説
アクリル板を使用すると、文字や絵を印刷することができます。
印刷技術をうまく利用することで、さまざまなオリジナルグッズを作ることができます。
実際に、アクリル板はノベルティグッズなどにも活用され、アクセサリーやキーホルダーとして配布されているのを貰ったことがあるという人もいるでしょう。
本記事では、アクリル板の印刷技術や、アイテムを作るときにはどのような作り方をするのかなどを詳しく解説します。
ぜひ、アクリルの印刷技術を把握して、さまざまなグッズを作ってみてください。
アクリルへの印刷方法
アクリルへの印刷方法は、一つではありません。とはいえ、当然一般の印刷機で印刷することはできません。
アクリル素材に印刷するためにはそれなりの設備が必要です。アクリル素材への印刷方法は、以下のような3つがあります。
- 転写式印刷
- UVインクジェット印刷
- シルクスクリーン印刷
それぞれの印刷技術の特徴や、メリット・デメリットについても詳しく解説します。
転写式印刷
転写式印刷とは、高圧のプレス機を使用して、転写紙と呼ばれる紙に貼り付けられている粘着性のインキを、別のものに移す手法です。
通常熱を加えることでインキを溶かすことができ、そのまま印刷することができます。
ただし、アクリルはそこまで熱に強くなく、転写に必要なほどの熱を加えると変形してしまう可能性があります。
そのため、転写式印刷とはいっても、熱を加えずにするのが一般的です。
熱を加えなくても印刷できる転写紙も多数販売されているので、好きな絵柄を選ぶことができるでしょう。
メリット
転写式印刷のメリットは、貼ってはがすだけ、というお手軽さです。
すぐに誰でもできるため、少量を印刷するのに向いています。限定品で数を少量しか作らない、などといった場合に向いている手法です。
デメリット
転写式印刷のデメリットは、はがれやすいという点です。
シールをはがして貼り付けるというごく簡単なもので、熱を加える転写式印刷よりもはがれやすくなってしまいます。
また、劣化もしやすいのもデメリットといえるでしょう。
一気に印刷することができず、少量ずつするしかないため、量産にも向いていません。
そのため、まとめて大量にノベルティグッズを作りたい、というときにはやめておきましょう。
UVインクジェット印刷
UVインクジェット印刷は、紫外線ライトを当てることで硬化する特殊なインクを使って印刷する手法です。
具体的には、インクを吹き付けた後に紫外線ライトを既定の時間当てることによって、インクが硬化してアクリル板に文字や絵を印刷できるというものです。
フルカラーで印刷したい場合や、大判のアクリル板に印刷したい場合などに向いています。
メリット
UVインクジェット印刷のメリットは、アクリル板に印刷するにもかかわらず、通常の紙にするのと同じような精度・精密さで印刷が可能という点です。
そのため思い通りの絵や文字を印刷することができます。
キャラクターグッズやノベルティグッズを制作するのにはピッタリの手法といえるでしょう。
また、紫外線に反応して硬化する特殊なインクは、固まるのも早いという点もメリットといえるでしょう。
乾かす時間が必要なく、次の工程に進むことができるでしょう。
プレゼント仕様にしたいのであれば、インクが乾く時間を待つことなくどんどん包むことが可能です。
余分な時間を必要としないため、素早く準備することができます。
その他、シールを貼り付けるのとは違って、インク自体が硬化するため、はがれることがあまりなく、水にも強いのがポイントです。
紫外線を使って降下させるタイプのインクであるため、当然紫外線にも強いです。
そのため、屋外にインテリアが必要な場合や看板などに使用することができます。
硬化したインクの上にさらにインクを重ねて行くことができ、どんどんインクを重ねていくことで立体的に見せられます。
人目を惹きたいときなどには、おすすめの手法といえるでしょう。
グラデーションによる表現などに向いている手法であり、美しく印刷したいというときにぜひ使用してみてください。
デメリット
UVインクジェット印刷には、多くのメリットがあるもののデメリットもあります。
UVインクジェット印刷のデメリットは、機械の規格と素材があっていない場合があるという点です。
使用する機会によっては使えない素材もあるため、注意しなければなりません。
また、一つ一つを印刷するには時間がかかり、何度も重ねて立体的にしたいのであれば、なおさら多くの時間が必要になります。
そのため、まとめて大量に印刷するのには向いていません。
シルクスクリーン印刷
印刷するための版に布を使用するのが、シルクスクリーン印刷です。
シルクスクリーン印刷が登場したころは、絹を版としていましたが、現在は化学繊維を使用しています。
板の版と同じ原理であり、版にインクを塗り付けることで、文字や画像など必要な部分だけインクを通してくれて、印刷することができます。
メリット
シルクスクリーン印刷は、大量に印刷できるのがメリットです。
一度にたくさん印刷できるので、大量に注文することで1つ当たりの単価は低くなります。
布で作った版を使用するためどうしても劣化は避けられませんが、アクリルに印刷できるほかの方法を使うよりも大量に印刷できるのは確かです。その他、
直接インクを吹きかけて印刷する手法であるため、好きな色を使用することができます。
カラーバリエーションに富んだ作品を一度に大量に作れるため、宣伝用のノベルティグッズなどを作成するのにおすすめです。
デメリット
シルクスクリーン印刷にも、メリットだけでなくデメリットがあります。
シルクスクリーン印刷では、細かい印刷は難しいといえるでしょう。
インクを吹きかけて布を透過左折という特性上、どうしても細かな部分はつぶれてしまいます。
そのため、繊細な絵や小さすぎる文字の印刷はやめておいた方が良いでしょう。
また、決まった部分だけ、インクを通すことになるため、グラデーションの表現などといった配色が難しい印刷も、向いていません。
色がくっきり分かれている、大きな文字をはっきりと印刷したいといったときに使用するのがおすすめです。
印刷時の注意点
アクリルに印刷するには、いくつかの注意点があります。
たとえば、印刷技術には向き不向きがあります。
転写式印刷は好きな図柄を印刷することができますが、はがれやすいので長く手元に置いておきたいアクセサリーへの印刷はやめておくほうがいい、などといった具合です。
良い絵をたくさん印刷して知り合いに配りたい、となっても、シルクスクリーン印刷でしてしまったばかりに、せっかくの絵がつぶれてしまった、などということにもなりかねません。
アクリル印刷注意点①向き不向き
せっかく印刷しても、向いていない手法でしてしまったためにすぐにはがれてしまった、もしくはうまくできなかったなどということになってしまうこともあります。
アクリルでなにかを作成する場合、せっかくだから大切な思い出や座右の銘を印刷してほしい、と考える人もいるでしょう。
そういったときに、どのような印刷手法が合うのかを、きちんと確認しておくことが重要です。
アクリル印刷注意点②素材
素材が印刷手法にあっていなければ、意味がありません。
アクリルにもさまざまな素材があり、形や色があります。どの素材がどの印刷手法に合うのかを、きちんと把握しておく必要があります。
印刷が可能な素材の中には、「UV印刷向け」など、素材にきちんと記されているため、そういった素材を見つけて合う方法で印刷するのがおすすめです。
とはいえ、どうしても向いていないのはわかっていても、そういった向いていない素材を使用しなければならない場合もあります。
そういったときには、援軍を待つ・素材表面の油を洗い流す・塗装用の下塗り素材を塗ってみるなどの方法があります。
しかし、基本的には、向いていない素材には印刷しないのがおすすめです。
疑似印刷とは
アクリルは、レーザー加工もたやすくできます。
実際に印刷するのとは違い、レーザー加工はアクリルの表面に無数の傷をつけることで絵柄や字を作り出すというものです。
そのため、厳密には印刷とは違います。
アクリルは、レーザー加工することによってさらに幅広く活用することもできるでしょう。
レーザー加工は、ただ単にアクリルの表面を加工するだけではありません。
切り文字や彫刻・切り抜きなどもできます。
持ち込んだ画像をそのまま転写してくれるため、どうしてもアクリルの表面にこの絵柄が欲しい、というものがあればぜひ一度注文してみてください。
どのような製品ができるか
どのような製品ができるのか、というのは重要なポイントです。
どのような製品ができるのかを確認しておくことで、いざどのような製品を作ればいいのかを知ることができます。
ここでは、アクリルはどんな製品ができるかを知ってもらうためにいくつか紹介する根問い若なったので、ぜひ試してみてください。
①アクリルキューブ
透明なアクリルのキューブは、さまざまな使い方ができるのがポイントです。
組み合わせて一つの大きな絵にしてもよく、ペーパーウェイトとして使うのもおすすめです。
さまざまなカラーが選べるだけでなく、美しい詩が入っているのも、インテリアとして飾りやすいといえるでしょう。
複数個重ねて奥行きを出すこともでき、部屋を華やかに彩ることが可能です。
もちろん部屋に飾るだけでなく、贈答用としても美しく喜ばれる水稲もおすすめです。
②アクリルスタンド
アクリルスタンドに関しては、お店などでよく見かけるのではないでしょうか。
商品を載せているのがアクリルスタンドです。
アクリルスタンドにかわいらしい絵柄などを印刷することで、部屋のディスプレイがより映えるようになるでしょう。
そのほかにも、アクリル板からパーツをくりぬいて組み立てて完成するものも、アクリルスタンドです。
キャラクターグッズはノベルティとして使えるだけでなく、キーホルダーなどとして使用することもできます。
うまく活用することで、店舗の装飾などにも使えるでしょう。
アクリルボード
よくある仕切り板にするアクリル板に、写真やイラストを印刷することでアクリルボードが作れます。
足の部分を作ることでうまくたたせることができ、部屋に飾ったり店舗のウェルカムボードにしたりと、その活用の幅は広く、使い道はさまざまです。
UVインクジェット印刷を使用することで細かい部分まで印刷できるため、寄せ書きなども可能です。
バッジ
アクリルを使ったバッジなども、作ることが可能です。
缶バッジだと、基本的に丸い形にしかなりません。
さまざまな絵柄の印刷は可能ですが、なかなか装飾品としては難しいでしょう。
ちょっとした記念にはなっても、おしゃれかといわれれば、首をかしげざるを得ないですよね。
その点、アクリルで作ったバッジならば、形が好きなようにできます。
絵柄も好きなものが印刷可能で、取り付けるのはピン以外にクリップなども可能です。
自由度が高く、オリジナルのデザインが可能なアクリルバッジは、ワンポイントとしてちょうどいいでしょう。
もちろんバッジにするだけでなく髪留めも作ることができます。
幅広く活用できるので、ぜひ試してみてください。
アクリルプレート
幅広くさまざまな使い道があるのは、アクリルプレートです。
名前や「社長室」「事務所」個人宅なら「トイレ」「姉の部屋」など、どこが誰の部屋なのか、何をする部屋なのかが一目でわかるようにプレートを付けるのがおすすめです。
もちろん、安く売っているプレートもありますが、おしゃれではないし、どうしても安っぽい感じがしてしまいますよね。
アクリルプレートであればそのようなことはありません。
色もさまざまなものが選べ、ガラス色などにすればガラスと見分けがつきません。
扉とマッチさせられるだけでなく、高級感を醸し出すこともできます。
また、階段の下で回数を表示することもでき、エレベーターやお店の案内プレートの作成も可能です。
文字や記号、絵や写真など何でも印刷することができるので、高級感あるプレートが欲しいといったときには、ぜひ活用してみましょう。
時計
おしゃれな文字盤やかわいらしいイラストを印刷することで、自分だけのオリジナル時計を作ることができます。
もちろん、○○周年記念、などというときにオリジナルグッズとして、アクリルの時計を作成して配るのもいいでしょう。
結婚式の引き出物として、夫婦共同作業でおしゃれなアクリル時計を作るのも、おすすめです。
まとめ
アクリルには、さまざまな手法で印刷することができます。
もちろん紙にするわけにはいかないものの、十分満足できる範囲での印刷が可能です。
株式会社ヒョーシンでも、レーザー印刷が可能です。
印刷といいながらも、レーザーでアクリルの表面を削る形になるため、彫刻といった方がふさわしいかもしれません。
どちらにしても、アクリルに絵を描けることに変わりはなく、レーザー印刷であれば、細かいところまで細部にあたって描けるため、おすすめです。
アクリルに絵を印刷したい、と考えているなら、ぜひヒョーシンの印刷技術を試してみてください。